Academy for Health and Lifespan Researchからのお知らせ
IRPA代表理事今井眞一郎とIRPA研究員吉岡 潔志の総説(共著) 「抗老化医療におけるNAD⁺合成中間体 NMNと合成酵素NAMPTの可能性」が『実験医学』誌に掲載されました。
『The 1st Workshop on Nobel Turing Challenge』開催のご案内 2022年4月21日 (木) 19:00 〜 2022年4月22日 (金) 23:00
テレビ放送のご案内 NHKBSプレミアム『ヒューマ二エンス40億年のたくらみ』 2022年4月12日(火)22時~23時30分(90分) 「“老化” その宿命にあらがうか 従うか」
プロダクティブ・エイジング研究機構は、2022年3月29日(火)より事務所を移転いたします。
この度、2021年10月1日をもちまして、私、今井眞一郎が、一般社団法人プロダクティブ•エイジング研究機構(Institute for Research on Productive Aging; IRPA)の代表理事に就任致しましたので、ここにご挨拶をさせていただきたく存じます。
2019年3月に本研究機構(以下、IRPA)が設立されて以来、多くの方々からのご懇篤なご支援を頂くことによって、IRPAは順調にその活動を発展させてまいりました。IRPAの理念は、「プロダクティブ•エイジング(Productive Aging)の実現」です。プロダクティブ•エイジングとは、『国民、とりわけ高齢者が精神的にも肉体的にも健康を保持し、個人の生活においても社会に対する貢献においても生産的な生活を送る』ことを目指した生き方の一つの形、目標です。この目標を達成するために、IRPAにおいては、老化•寿命のメカニズムを細胞、組織、個体レベルで理解するための科学的研究を促進すると共に、厳密な科学的基盤に則った抗老化方法論の開発と社会実装を実現することを目指します。そうした研究活動を通して、我が国、さらには世界の人々の健康長寿を果たし、来るべき超高齢化社会において直面する問題に科学の力による解決を与えて、皆様が健康で幸福な人生を過ごすことができるようにしたい、と望んでおります。必ずしも、長い人生が幸せを意味するわけではありません。IRPAにおける研究は、単に寿命を延ばすことを目指しているわけではありません。持てる人生をいかに健康で、充実したものとして過ごすことができるか、それこそが人間として重要な課題である、とIRPAは考えております。
以上の目的を実現していくために、IRPAは2020年4月に神戸のポートアイランド内に研究拠点を開設いたしました。4つの研究部門、「老化寿命科学•医学部門」「ライフコース生物学•医学部門」「免疫学•癌生物学部門」「システムバイオロジー•ビッグデータ医学部門」の開設を目指し、現在最初の3つの部門において研究が行われている状況です。「老化寿命科学•医学部門」は、老化•寿命を制御する基本メカニズムの解明を目指しており、「ライフコース生物学•医学部門」は、様々なライフコースイベントがどのように老化•加齢疾患に結びつくかについて研究を行なっております。「免疫学•癌生物学部門」においては、免疫機構の老化のメカニズム、さらにはそれが癌の発生にどのような影響を与えるのか、ということについて研究を進めてまいります。最後に、「システムバイオロジー•ビッグデータ医学部門」においては、老化の過程をシステム全体として捉え、ビッグデータの解析を活用することで、老化において起こってくる問題の予測を行えるようにすることを目指しています。現在、主任研究員1名、研究員4名(1名は2022年度より)、技術員2名が、神戸のIRPAラボにおいて、鋭意研究を進めております。
IRPAにおいては、こうした研究活動と合わせて、抗老化作用を持つニュートラシューティカルや創薬シーズの探索、新規技術による老化診断法の開発、加齢疾患の新規メカニズムに基づく治療•予防法の開発にも取り組んでいきます。また、企業の皆様との共同研究•開発、コンサルティング、さらには、健康長寿実現のための普及•啓蒙活動にも取り組んでいく所存です。
こうした活動の一環としまして、2021年4月1日には、IRPA理事が発起人となり、日本プロダクティブ•エイジングアライアンス(Japanese Alliance for Productive Aging; JAPA)を設立致しました(https://www.japa.inc)。現在13の法人会員、12の個人会員の皆様にご賛同を頂いて、活動を開始しております。2021年9月28日には、第1回総会、第1回理事会も開催され、10月28日には第1回のJAPA勉強会の開催が予定されております。
IRPAはこれから、新代表理事を中心とする新体制の下、さらにその研究活動を深め、プロダクティブ•エイジングの実現に向けて鋭意邁進して参ります。今後とも、皆様からの益々のご指導、ご鞭撻、またご懇篤なご支援をお願い申し上げ、新代表理事就任のご挨拶とさせて頂きたく存じます。
一般社団法人プロダクティブ・エイジング研究機構
代表理事 今井 眞一郎
超高齢化社会に否応無く突入していく日本社会の未来を科学の力によって少しでも明るくするために、私たちは、日本の老化•寿命研究を推進し日本を健康長寿国家のモデルとして世界に発信する組織として「一般社団法人プロダクティブ・エイジング研究機構Institute for Research on Productive Aging(IRPA)」を設立するに至りました。
本組織では、老化研究の成果を遅延なく社会実装し、世界の皆様に還元することも重要な使命の一つと考えて活動いたします。
主な活動は右記の通りです。
ワシントン大学医学部(米国ミズーリ州セントルイス)
M. and T. Tanaka Family Distinguished Professor in Aging Research
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構
先端医療研究センター
老化機構研究部 特任部長
沖縄科学技術大学院大学教授
特定非営利法人システム・バイオロジー研究機構会長
森山恭太公認会計士税理士事務所
公認会計士・税理士